皆さんは、鼻から内視鏡を挿入する検査方法をご存じでしょうか?
これまで、内視鏡は口から挿入するものが一般的でした。しかし、最近では外径が約5mmの細い内視鏡が登場し、“経鼻内視鏡検査”という鼻から挿入する方法で検査が行われることも増えてきています。
経鼻内視鏡検査は、内視鏡が舌のつけ根を通らず、のどにも触れないので、経口の内視鏡検査に比べ、検査時の吐き気・不快感が大幅に軽減できることが期待されます。ある病院の調査結果によると、経口の内視鏡検査を受けた後に「もう二度とやりたくない」と考えていた人の90%以上が、「鼻から入れる内視鏡検査ならまた受けてもいい」と答えています。
一方で、経鼻内視鏡は一般の内視鏡と比較すると画質がやや劣り、また、行える処置も限られます。さらに患者様の容態によっては、鼻からの挿入が難しい場合もあります。ですから、以前に経口で内視鏡をされ、それほど苦痛を感じなかった方は、あえて経鼻内視鏡にする必要は無いと思われます。
しかし、以前に経口の内視鏡検査が辛かった方や、検査に対して抵抗感・恐怖感をお持ちで、内視鏡検査をされたことが無い方は、一度、経鼻内視鏡検査してみてはいかがでしょうか。がんは早期に発見・治療をすれば治る可能性も高くなります。より負担の少ない経鼻内視鏡の登場によって、内視鏡検査がさらに身近なものになることが期待されています。
従来の、口から挿入する、内視鏡検査です。5分前後の検査ですので、十分にのどの麻酔をおこなえば、それほど辛い検査ではありません。事実、本院では、経鼻と経口の選択肢があるわけですが、95%の方は、経口の内視鏡をおこなっています。特に、本院で初回検査の方には、病変の見落としを最小限に抑えるためにも、こちらの内視鏡をお勧めしています。
大腸全体の観察でポリープが発見された場合は、必要性に応じてその場で切除いたします。しばらく休んでいただいた後、帰宅できますので、入院の必要はありません。ただし、ポリープの大きさによっては切除後の出血などの危険性を考慮して、入院可能な施設をご紹介いたします。また、検査に先立ち下剤を飲んでいただく手順や検査そのもののリスク、ポリープ切除後の諸注意などがございますので、詳細は検査をお受けになるときに、私やスタッフからご説明いたします。